ネットショップに電子マネー決済を導入する方法-主要決済代行5社を比較-

例えば実店舗を運営している小さな小売店が、オンラインショッピングサイトも同時に運営していて、何かの拍子に「オンラインショップには電子マネー決済も取り入れた方がいいのかな?」と考えたとします。そんな場合には、まず始めに電子マネーを導入するメリットが気になるのではないでしょうか。また、どんな決済代行会社が利用できて、どんな種類の電子マネーに対応できるのかも知りたくなりませんか?
この記事の目次
オンラインショップで電子マネー決済を利用するメリットって何だろう?
支払方法が代金引換や銀行振込だけというネットショップでは、ユーザーが不便に思うことが多いと思います。昨今ではクレジットカードやコンビニ前払い・後払い、電子マネー、代引きなど多数の決済方法が登場しており、利用者の利便性に対する意識が向上しているからです。
しかしネットショップにおいては、クレジットカード払いが主流です。にもかかわらず、わざわざ「電子マネー決済」に対応することに、どれだけの利点があるというのでしょうか?考えられるメリットとしては
- ユーザーはコンビニで簡単に電子マネーを購入・チャージできるので、比較的小額の決済ニーズを取り込める。
- クレジットカードを持つことができない若年層も顧客にできる。
- クレジットカード番号の管理システムが伝わらないので、プライバシー意識の強い顧客への訴求効果がある。
- プリペイド型の電子マネーなら、不正利用や残高不足による不渡りなど、代金回収リスクがない。
- 電子書籍のようなデジタルデータを販売する場合には商品発送が生じないため、クレジットカードや電子マネーを利用することで、振込用紙を個別に送る手間や送料を省くことができる。
- ポストペイ型の電子マネーは決済単価が上昇する傾向にあり、その恩恵を受けられる可能性がある。
などが挙げられます。いかがでしょう、案外たくさんあるとは思いませんか?
参考:日本銀行決済機構局発行-電子マネー計数(2007年9月~2014年12月)-
<関連記事>
プリペイド型とポストペイ型の違いは?【店舗向け】電子マネー基礎知識
電子マネー決済に対応した「主要決済代行会社5社」
それでは、電子マネー決済を導入するためにはどうしたらよいのでしょう?楽天などの大手ショッピングモールでは、ネットショップに必要なサーバーやシステムがあらかじめ用意されています。しかし独自にネットショップを立ち上げるためには、それらを自前で用意しなければなりません。
電子マネー決済を導入するためにはショッピングカートを設置し、カートに対応可能な決済代行会社と契約するのが一般的です。そこで今回は、国内のEC(通販)サイトにおいて、最も多くの会社に利用されているショッピングカートシステム「EC-CUBE」に対応できる決済代行会社を選んでみました。
業界最大手の「GMOペイメントゲートウェイ」
GMOペイメントゲートウェイは、国内のオンラインショッピング黎明期から実績のある決済代行会社です。ICカード型をはじめとした各種電子マネー決済を一括で導入できます。
<対応可能電子マネー>
楽天Edy/モバイルSuica/NTTドコモiD/WebMoney(ウェブマネー)/NET CASH(ネットキャッシュ)/nanaco(ナナコ)ギフト
WebMoney(ウェブマネー)やNET CASH(ネットキャッシュ)は、オンラインゲームの課金や音楽ダウンロードなど、オンライン決済で使える便利なプリペイド型の電子マネーです。
特にWebMoney決済は、利用者の最も多いインターネット専用のプリペイド型電子マネーで、コンビニでの購入が可能という手軽さから、利用者規模が拡大中の注目ブランドです。ネットショップを経営するなら、対応できるようにしたい電子マネーの1つです。
ランニングコスト不要が決め手の「ヤマトフィナンシャル」
ヤマトフィナンシャルの「電子マネー決済(オンライン)」の特徴は、なんと言っても初期費用、月額利用料、トランザクション手数料が完全無料であることです。決済手数料が5.0%なので格安とは言えませんが、初期費用が発生しないので、他の決済会社でクレジットカード決済を導入している場合でも追加しやすいのではないでしょうか。
クレジットカード決済や代金引換決済などで60万店舗以上の導入実績があり、料金体系も非常に分かりやすくなっています。入金サイクルも業界最速の5日入金(週払い)のほか、五十日(ごとおび)払いや月払いから選べるのも、経営者にとっては嬉しいポイントです。
<対応可能電子マネー>
楽天Edy/モバイルSuica/モバイルWAON
手厚いサポートとセキュリティが魅力の「テレコムクレジット」
古くからクレジットカードの決済代行を行うテレコムクレジット株式会社が提供するサービスです。基本的にはそれぞれの決済方法毎に審査が必要ですが、幅広いオンライン電子マネー決済に対応しています。
<対応可能電子マネー>
楽天Edy/BitCash(ビットキャッシュ)/NetRideCash(ネットライドキャッシュ)/セキュリティマネー/nanaco(ナナコ)ギフト/NET CASH(ネットキャッシュ)/G-MONEY(ジーマネー)
ビットキャッシュやNetRideCash(ネットライドキャッシュ)、セキュリティマネー、G-MONEYもオンライン上で決済が出来るプリペイド式電子マネーです。G-MONEYは認証に電話番号が必要ですが、そのほかは購入時や決済時に個人情報を明らかにする必要が無いので、匿名で決済したいユーザーにとっては大きなメリットです。
継続自動課金に対応した「ユニヴァ・ペイキャスト」
ユニヴァ・ペイキャストはショッピングカートに合わせて同一ドメイン内で決済が完結できるAPI型のシステム構築が可能です。決済用のURLを記載したメールを送って、そこから決済を行ってもらう方式も選べるので、ある程度の規模があるECサイトにオススメです。
<対応可能電子マネー>
楽天Edy/BitCash(ビットキャッシュ)/NetRideCash(ネットライドキャッシュ)/セキュリティマネー/C-check(シーチェック)/G-MONEY(ジーマネー)/
C-CHECKもオンライン上で決済が出来るプリペイド式電子マネーですが、BitCashなどの使い切り型と異なり、リチャージ(再入金)できる点が特徴的です。コンビニの他、クレジットカードや銀行ATM、ネットバンク、郵貯など様々な購入方法に対応しています。
初期費用無料で導入が出来る「イプシロン」
イプシロンは、クレジットカード決済導入に関する初期費用・トランザクション(取引)処理料金を完全無料で提供してくれるので、新規オープンのECサイトに人気です。
<対応可能電子マネー>
WebMoney(ウェブマネー)/BitCash(ビットキャッシュ)/ちょコム/JCB PREMO(プレモ)
ちょコムeマネーもインターネット専用の電子マネーです。またJCBのプリペイド型電子マネー「JCB PREMO(プレモ)」に対応しており、新サービスへ対応にも比較的積極的です。
他の業者と比べると対応する電子マネーの種類は少なめで、特に楽天Edyに対応していない点が目立ちます。しかし楽天Edyの導入には毎月5,000円のコストが発生することが多いので、その点を加味するとデメリットは少ないと考えられます。
まとめ
クレジットカードが持てない未成年にもネットショップの利用を促したいのであれば、電子マネー決済の導入は大きな効果が期待できます。たとえば楽天Edyなら楽天市場で利用できるショップが多く、Edyで支払えば楽天スーパーポイントが付与されるなどのメリットがあります。また実店舗でも使えるので利用者も多く、発行枚数は7000万枚を超えています。
既にクレジットカード決済を導入し、決済代行会社と契約している場合には、同じ会社の電子マネー決済も利用することが可能です。ただし、対応している電子マネーの種類によっては、手数料などのコストが発生する可能性もありますのでご注意くださいね。
キャッシュレス決済の選定をサポートします
「ピピッとコンシェルジュ」は、あなたのお店のニーズに合った選びを無料でお手伝いする、決済の選定窓口です。ヒアリングの情報をもとに、お店のあったサービスをご紹介します。
・キャッシュレス決済の導入費用を安く済ませたい
・インバウンド対策を行いたい
・1つの端末で沢山のQRコード決済を扱いたい
など、導入前のご要望やお悩みをお聞かせください。
ご相談は完全無料です。キャッシュレス決済の導入をお考えなら、まずはピピッとチョイスのコンシェルジュサービスをぜひご活用ください。
無料相談承ります!
まずは一度ご相談ください。
数多くのサービスの中からお客様にコスト面、機能面でご満足できるご提案をいたします!
