QRコード決済の主要4サービスを徹底的に比較してみた!手数料から導入メリットまで

日本国内で使えるQRコード決済サービスは日々増え続けています。沢山のサービスが登場していますが、しかし全て似たりよったりかというとそうでもなく、それぞれに特徴があって個性的です。今回は国内のQRコード決済サービスを代表する4つのサービス「LINE Pay」「楽天ペイ」「Origami Pay」「PayPay」を比較してみたいと思います。
※2018年11月、シェアを拡大しつつあるPayPayも比較対象に加えました。
なお、ピピッとチョイスでは、QRコード決済の導入をお手伝いしています。キャッシュレスへの非対応はお店の機会損失に繋がります。自店舗に合った決済を導入してみませんか?コンシェルジュに「QRコード決済を導入したい」とお気軽にお伝えください。
この記事の目次
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QRコードの知識や導入・比較に関する疑問などはこちらの記事でも紹介しています。是非ご覧ください。
まずは知っておきたい、QRコード決済の基礎知識
・【初心者向け】QRコード決済とはどんなもの?
・QRコード決済。今なぜ注目を集めているのか?
・QRコード決済の気になるセキュリティ。本当に安全?情報管理は大丈夫?
中国人観光客向け、インバウンド対策
・「アリペイ(支付宝)」と「Wechat Pay」 導入するならどっち?
・中国人向け決済サービス『支付宝(アリペイ)』や『WechatPay』を導入する方法
QRコード決済の導入に関する疑問
・QRコード決済の導入にかかる費用はいくら?コストと導入の流れを解説します!
・QRコード決済ってどんな従業員でも簡単に使えるの?取り扱いは難しくない?
LINE Pay
LINE Pay(ラインペイ)はインスタントメッセージアプリ「LINE」の決済機能です。LINE Payアカウントに紐づけられた銀行口座や、コンビニのレジから残高をチャージすることができます。お店ではユーザーがアプリに表示したQRコードをレジで読み取る方法のほかに、申請すると送られてくるプラスチックカードでも支払うことができます。
LINE Payにはマイカラーと呼ばれるポイント還元システムがあります。2018年8月から2019年7月までの1年間は、LINE PayのQRコード決済を利用した場合に限りポイント率が3%上乗せされ、3.5%~5%という高い還元率になっています。
LINE Payは店舗向けにも優遇施策を行っており、2018年8月から3年間の決済手数料を0%にしています(LINE Pay店舗用アプリ、プリントQR、据え置き端末が対象)。無料期間の終了後の決済手数料は2.45%~となっており、クレジットカードなどに比べると安価に設定されています。決済手数料がネックでキャッシュレス決済に踏み切れずにいた店舗にとっては、とても大きな味方ではないでしょうか。
楽天ペイ
楽天ペイは楽天株式会社が提供するQRコード決済サービスです。ユーザー向けのスマホアプリに表示されたQRコードをお店で読み取るほか、お店が提示するQRコードをお客様のアプリで読み取ってもらう形でも決済が可能です。
ユーザーにとって楽天ペイの大きな利点は「ポイントの二重取り」ができることです。決済をした際に、紐づけられたクレジットカードに貯まるポイントの他に、楽天スーパーポイントが貯まります。楽天ペイアプリを使えば、お店での支払いにこのポイントを使うこともできます。
お店に楽天ペイを導入し、専用カードリーダーを用意すれば、クレジットカードや電子マネーにも対応できます。楽天銀行の口座があれば売上を翌日入金してもらえるので、現金感覚で運用できる点も店舗にとってのメリットと言えるでしょう。
関連記事 : 楽天ペイのアプリ決済で集客力UP!導入のメリット&デメリット
Origami Pay
Origami Pay(オリガミペイ)は株式会社Origamiが提供するQRコード決済サービスです。店舗が表示したQRコードをユーザーが読み込んで、登録してあるクレジットカードや銀行口座から支払う方法をとっています。ポイント制度はありませんが、対象店舗でOrigami Payを使うと2%オフになったり、期間限定でクーポンが発行されたりするのが特徴です。銀行口座に直接結びつけられるQRコード決済としても特徴的で、お客様はクレジットカードがなくてもサービスを利用することが出来ます。
お店にOrigami Payを導入する際、オプションとして中国の大手QRコード決済「Alipay(アリペイ)」にも対応できます。中国人観光客の来店が多いお店には特に喜ばれる機能だと思います。これから2020年のオリンピックに向け、インバウンド対策をさらに強化していきたいと考えている店舗にはおすすめのQRコード決済サービスです。
関連記事 : 無料で導入できるOrigamiPay(オリガミペイ)で中国人観光客もOK!
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PayPay
PayPay(ペイペイ)は、ソフトバンクとYahoo!の合同会社「PayPay株式会社」が提供するQRコード決済サービスです。『読み取り支払い』は、店舗においてあるQRコードをユーザーが読み取り、支払金額を入力後に店員に見せるという流れになるのですが、この支払方法の場合、決済手数料や入金手数料が期間限定で無料になるキャンペーンを行っています。Alipay(アリペイ)にも対応しており、2019年9月30日まではAlipayも決済手数利用が無料ということで、インバウンド対策もできる点がこのサービスの魅力です。
さらに知名度のあるソフトバンクとYahoo!という会社名が提供していることや、インド最大の決済サービス「Paytm」が技術提供をしているということも重なり、安心して利用できるのがポイントとなっています。
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QRコード決済サービスの機能・料金比較表【2019/1/23更新】
先に上げたQRコード決済を扱う4社のサービスを徹底的に比較しました。店舗側の条件と、使うお客様(ユーザー)の条件をそれぞれ書いていますので、店舗導入時の参考にしていただけたらと思います。※2019年1月23日現在の情報です。
店舗のQRコード決済利用条件や、サービス導入のメリット
ここでは店舗がQRコード決済サービスを利用するときの、使用条件やメリットをまとめました。
QR決済の決済手数料(店舗) | |
LINE Pay | 無料 ※LINE Pay店舗用アプリ、プリントQR、据え置き端末が対象 ※2021年8月以降2.45%~ Star Pay端末 : 3.45% |
楽天ペイ | 3.24% |
Origami Pay | 3.25% |
PayPay | 無料 ※読み取り支払いのみ対象 ※サービス開始日より3年間。有料化の際は告知予定 |
入金サイクル(店舗) | |
LINE Pay | 当月末締め、翌月末入金 |
楽天ペイ | 楽天銀行の場合…翌日入金 その他の銀行…入金依頼日の翌営業日入金 |
Origami Pay | 当月末締め、翌月末入金 |
PayPay | 月末締めor累計決済金額が1万円以上で締め可能 ジャパンネット銀行の場合…翌日入金 その他の銀行…最短翌々営業日入金 |
使用端末(店舗) | |
LINE Pay | ・店舗用アプリ(スマートフォン、タブレット) ・専用据置端末 ・StarPay端末 ・オンライン決済 ・プリントQR設置 ・POS改修&連携 |
楽天ペイ | ・店舗用アプリ(スマートフォン、タブレット) ・プリントQR設置 ・オンライン決済 ・クレジット/電子マネー用専用端末(使う場合) |
Origami Pay | ・店舗用アプリ(PC、スマートフォン、タブレット) ・プリントQR設置 ・支払い/売上管理アプリ(iPadを持っている場合) |
PayPay | ・プリントQR設置 ・ POSレジ改修&連携 ・売り上げ確認用画面(PC、タブレット等) |
決済方法の種類(店舗) | |
LINE Pay | ・店舗がQRを提示し、ユーザーが読み取る形 ・ユーザーがQRを提示し、店舗が読み取る形 ・既にプリントされたQRをユーザーが読み取る形、他 |
楽天ペイ | ・店舗がQRを提示し、ユーザーが読み取る形 ・既にプリントされたQRをユーザーが読み取る形 |
Origami Pay | ・ユーザーがQRを提示し店舗が読み取る形 ・既にプリントされたQRをユーザーが読み取る形 |
PayPay | ・店舗がQRを提示、ユーザーが読み取った後に ユーザー側で金額を入力する形 ・ユーザーがQRを提示し、店舗が読み取る形 |
当メディアから見た導入の強み(店舗) | |
LINE Pay | LINEさえ持っていれば使える決済なので、お客様の導入ハードルが低い。 また、店舗アカウントがLINEの友だちに追加されるため、お店の情報を配信することが可能。 |
楽天ペイ | お客様が楽天ポイントを利用して支払いができるので、 ポイントが使える・貯まるお店としてアピールができる。 |
Origami Pay | 中国人観光客が主に利用する「Alipay(アリペイ)」に対応しているので、インバウンド対策に◎。 また、一度決済をすると、お店の情報やクーポン配信など、リピーター獲得のための施策が打てるようになる。 |
PayPay | 『読み取り支払い』なら決済手数料も入金手数料も今なら0円※。 Alipayも対応、こちらも期間限定で決済手数料0%。 ソフトバンクとYahoo!が作ったサービスということで知名度からの安心感がある。 ※決済手数料は3年間、入金手数料は2019年9月30日まで |
ユーザー(お客様)の利用条件や使用するメリット
お客様にメリットがあるほど、認知・拡大が早くなります。お客様側のメリットも頭の片隅に置いておきましょう。
QR決済利用時のポイント還元(ユーザー) | |
LINE Pay | マイカラーに応じて3.5%~5% ※2019年8月以降は0.5%~2% |
楽天ペイ | 200円につき1楽天スーパーポイント ※楽天カードを登録していれば、100円につき1ポイント |
Origami Pay | なし ※代わりにクーポンがある |
PayPay | PayPayボーナス0.5% |
1回当たりのコード決済額の上限(ユーザー) | |
LINE Pay | LINE Money(本人確認済) 1回:100万円 1ヶ月:上限なしLINE Cash(本人確認が未確認状態) 1回:10万円 1ヶ月:10万円 |
楽天ペイ | 1会計2万円まで(レギュラーランクは4千円まで) ※ローソンで使う場合のみ例外あり(1会計4千円、ポイント利用も2万ポイントまで、レギュラーランクは4千ポイントまで) |
Origami Pay | 税込100万円未満 |
PayPay | 加盟店により異なる |
料金の支払方法(ユーザー) | |
LINE Pay | チャージ残高から支払い ※プリペイド方式:コンビニやATMからチャージ/登録した銀行口座からチャージ |
楽天ペイ | 登録したクレジットカードから支払い |
Origami Pay | 登録したクレジットカードもしくは銀行口座から支払い |
PayPay | チャージ残高、Yahoo!マネー、クレジットカード |
ピピッとチョイスでは、コンシェルジュサービスとしてQRコード決済の導入ご相談も承っています。店舗のニーズに合わせた製品をご提案させていただきます。ご利用は無料ですので、ご活用ください。
どのQRコード決済サービスを導入するべき?
比較表を見てみたものの、どれがオススメ?とお困りの方のために、比較ポイント別にオススメするサービスをまとめました。
決済手数料やコストが気になるお店なら
「とにかく決済手数料を安く抑えたい」という方におすすめなのはPayPayかLINE Payです。LINE Payでは3年間決済手数料が無料という大胆な方策を打ち出しています。ソフトバンクとヤフーが2018年秋に開始したQRコード決済「PayPay」も、3年間の決済手数料0円を謳っています。(それぞれに無料の条件あり)なお、今回は挙げていませんがAmazonの「Amazon Pay」も2018年12月末日までに申し込めば2020年末までの2年間、決済手数料が無料となっています。
中国人観光客にアピールするなら
「中国人観光客に対応したい」というニーズに応えるのがOrigami Pay、PayPayです。中国で一大勢力となっているAlipay(アリペイ)に対応しており、大口顧客となっている中国人観光客を逃しません。2020年のオリンピックに向け、キャッシュレス導入の動きはさらに進んでいくと予想されていますので、今のうちに手を打っておくことをおすすめします。余談となりますが、中国人向け決済だけに特化するなら、「モバイル決済forエアレジ」のようにアリペイだけではなくWeChat Pay(ウィーチャットペイ)にまとめて対応できる決済サービスを選ぶのも1つの選択肢です。
共通ポイントで集客したいなら
「ポイントを利用してリピーターを増やしたい」とお考えの方には楽天ペイがおすすめです。登録するクレジットカードは楽天カードにしておくと、本来別のカードなら200円で1楽天スーパーポイントが貯まるところを、100円の決済で1ポイント貯まり効率が良いです。楽天ポイントを貯めているお客様に、楽天ポイントが貯まる・使えるお店としてアピールすることができます。
クーポンなどの施策を行い集客したいなら
Origami Payは、クーポンの配信が豊富でキャンペーンも頻繁に行っています。例えば、期間限定で10%オフになるクーポンが発行されたり、特定の店舗で常時お会計が2%オフになる、といったキャンペーンです。お客様がこのお店に行ってみようかな?と思わせる仕掛けが満載なので、再訪問のための施策を重視している場合、特におすすめと言えます。2018年11月現在、Origami PayはCMも行っており利用ユーザーが増えていくことでしょう。
QRコード決済の導入は1サービスでなくてもいい
様々な特徴がありますが、QRコード決済サービスは1つだけしか導入できないわけではありません。例えば、LINE PayとOrigami Payを両方導入することで、LINEは日本国内でユーザーが多いですし、Origami Payはアリペイに対応しているので、広いターゲット層をカバーすることができます。現にコンビニなどでは複数のサービスが使えるようになっており、様々なユーザー層に対応できるような工夫が施されています。
関連記事 : ついにファミリーマートもコード決済導入へ。2019年1月には中国人向けも対応
QRコード決済サービスをまとめて導入する方法と、1つずつ契約するのは何が違うの?
中には、1つのサービスを入れるだけで複数のQRコード決済サービスが使えるようになっているものもあります。一括で入れることが出来て楽な分、決済手数料がさらに高いことがあるので注意が必要です。サービスの手数料を調べてから申し込みをすることをおすすめします。詳しくは以下の記事でも取り上げています。
まとめ
現在国内にはさまざまなQRコード決済サービスがあり、新サービスの登場予定も発表されていて、どれを導入すればいいのか判断がつけられない方も多いと思います。今回取り上げたLINE Pay、楽天ペイ、Origami Pay、PayPayはこれから普及が見込まれるQRコード決済時代のごく一部ですが、とても象徴的なサービスと言えるでしょう。
今後もサービスの乱立が見込まれますが、それぞれのサービスには強みや個性があるので、導入する際にはどんなところがお店に合うかをしっかり検討する必要があると思います。ピピッとチョイスでは無料相談窓口でQRコード決済に関するお問い合わせも受け付けています。是非ご利用ください。
キャッシュレス決済の選定をサポートします
「ピピッとコンシェルジュ」は、あなたのお店のニーズに合った選びを無料でお手伝いする、決済の選定窓口です。ヒアリングの情報をもとに、お店のあったサービスをご紹介します。
・キャッシュレス決済の導入費用を安く済ませたい
・インバウンド対策を行いたい
・1つの端末で沢山のQRコード決済を扱いたい
など、導入前のご要望やお悩みをお聞かせください。
ご相談は完全無料です。キャッシュレス決済の導入をお考えなら、まずはピピッとチョイスのコンシェルジュサービスをぜひご活用ください。
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